東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
昨日は、東福寺龍眠庵の境内にある樹木葬のご予約をいただきました。
ご予約をいただいたお客様は、家族のお墓としてのご使用も視野に入れて龍眠庵の樹木葬をお選びいただきました。
本来の樹木葬とは、埋葬の方法を表す名称でした。
お墓のような納骨室がないため、樹木葬のルーツは個々での埋葬が前提でしたので、家族墓という考えはありませんでした。
しかし最近では、樹木葬といえばシンプルで墓じまいの必要のないお墓というイメージが定着しています。
本項では、家族での使用に適した「お墓としての樹木葬」について触れてまいりたいと思います。
樹木葬によっては、納骨室が小さかったり使用期間が短期間など、家族墓として不向きなものもございます。
家族墓としての使用を希望される方が、選ぶ際の注意点などについても解説をさせていただきます。
家族墓として樹木葬を確保される方の注意点を紹介いたします。
先々に後悔しないためにも、下記の1~5に注意をしながら家族墓に適した樹木葬ををお選びください。
納骨室とは、文字通りご遺骨を埋葬する部屋のことをいいます。
屋外にある関西エリアの墓地では、ご遺骨を骨壺から出して埋葬するのが一般的です。
そのため、家族での使用をお考えの方が、骨壺が入る個数を気にする必要はありません。
先に埋葬されたご遺骨は、徐々に土に還ることになりますが、土に還るまでには一定の期間が必要です。
そのため、樹木葬であっても一般的な墓石の納骨室相当の容積のあるお墓を選ぶ必要があります。
樹木葬の中には、家族用として受付をしているお墓もありますが、申し込みの際には納骨室の広さを確認しておくと安心です。
樹木葬の多くは、お墓を使用する期間が有期限になっています。
そのため、お墓の使用期間が短いものは、家族墓としての使用は不向きです。
無期限に使用可能なお墓は、期間を心配することなくご使用いただけますので家族墓には最適です。
有期限であっても、使用期間の延長ができるお墓は、家族墓としての使用が可能です。
使用期間が短く、更に使用期間を更新できない樹木葬は、家族のお墓としての使用は無理ではないかと思います。
墓地使用者の承継手続きとは、墓地使用者(名義人)を後継者に引き継ぐことをいいます。
墓地の名義変更と言っていただいても大丈夫です。
樹木葬の多くは、永代供養や永代管理になっています。
永代管理のお墓は、墓地使用者の承継がされないという理由で、お墓が撤去されることがありません。
ただし、霊園や寺院との窓口として墓地使用者を明確にしておくことは、引き続き家族がお墓を使用する上で大切なことだと思います。
霊園や寺院で受付をしている樹木葬墓地は、お墓参りを前提に造られていますので、自由にお参りいただけます。
お墓参りを継続する上で一番大切なことは、交通アクセスだと思います。
ご自身または後継者がお墓参りしやすい場所にあることがベストだと思います。
免許証の返納後もお参りが可能かを調べておくことも大切です。
最寄り駅から徒歩圏内にあるお墓は、遠方に住む家族もお参りしやすいというメリットがあります。
その他、近隣の花店や休憩できるお店などをチェックしておきますと、安心してお参りいただけるのではないかと思います。
樹木葬に限らず、新たにお墓を確保する際は、墓地管理者の状況を確認しておく必要があります。
少子化は、寺院においても同様の問題になりつつあります。
寺院墓地の場合は、後継者の有無をご住職に尋ねておくと安心です。
もしも誠意のある返答がない場合は、再度検討されることをお勧めいたします。
樹木葬は、一昔前のお墓に比べて、お求めやすい価格に設定されています。
合祀墓に抵抗をお持ちの方には、樹木葬は新たな選択肢の一つになるのではないかと思います
本項では、樹木葬を家族墓として選ぶ際の注意点や、お墓選びのポイントを紹介させていただきました。
皆様のお墓選びの参考にしていただけらば幸いです。