東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
本日は、1件のお客様に東福寺霊源院墓地の永代供養墓のご予約と、龍眠庵墓地の樹木葬のご予約を1件頂戴いたしました。
また、1件のお客様に一般墓地での墓石工事のご契約をいただきました。
誠にありがとうございました。
最近は、改葬を検討されているお客様からの多くの問い合わせをいただいております。
同時に、墓石の墓じまいを進めておられますが、ご遺骨の改葬には役場での火葬許可申請が伴います。
今回は、骨壺での埋葬とそれに伴う負担についてお話させていただきます。
記事の内容
本日ご相談をいただきましたお客様のご先祖様のお墓には、骨壺での埋葬がされていました。
とても古いお墓で、このお墓には誰が埋葬をされているのかという申し送りがされていないようでした。
墓石には霊名などの彫刻もされていませんので手掛かりになるものがありません。
お客様は、3名様が納骨されている確証をお持ちでしたが、現地の石材店さんから送られてきた写真には5名様の骨壺が写っています。
改葬許可申請の用紙や手続きについての詳細は、役場によって異なります。
骨壺での埋葬する風習の地域の役場では、すごく古いお墓の改葬手続きに慣れている手続き担当の方は、不明なご遺骨については「先祖代々」での申請受付をしていただくケースもございます。
お客様から聞いた話ですが、とにかく杓子定規の対応しかしていただけない役場もあるようです。
関西エリアでは、骨壺から出して埋葬するところが多くあります。
先に埋葬をされたご遺骨から順に土に還るため、骨壺から出しての埋葬では、このような問題は発生しないように思います。
少子化や核家族化で墓じまいが増えています
昔は家督制度なども行われていたこともあり、長男さんがお墓の維持を引き継ぐという習慣が長く続きました。
昨今の少子化や核家族化の中では、このような習慣に捉われるあまり建墓を諦めようかと考えるご夫婦も増えているのではないかと思います。
最近墓じまいをされる方が増えていることからも、少子化や核家族化の影響を伺い知ることができます。
このような時代だからこそ、従来タイプのお墓の方は、骨壺から出しての埋葬を検討されてはいかがでしょうか。
もしかして、何世代か先の子孫が墓じまいを考えないといけない時が来るかも知れません。
また、お墓に埋葬されている人の記録を、誰が見ても分かるように明確にしておくことも大切だと思います。
最近のお墓は、戒名や俗名・死亡年月日・享年などを彫刻する場合が多いため記録として残すことができます。
昔のお墓は、戒名しか彫刻されていない物も多く、お位牌や過去帳が頼りになる場合があります。
お仏壇にある古いお位牌のお焚き上げを検討されている方は、お墓に埋葬されている人がどうかを確認し、記録をしっかり残しておく必要があります。
骨壺での埋葬とそれに伴う負担について解説させていただきました。
これからお墓に埋葬をお考えの人や、新しく一般的なお墓を建てられる人は、2~3世代先に墓じまいをする予定などは考えないと思います。
しかし、もっと先の世代の子孫が、やむを得ず墓じまいをしなければならない時が来るかも知れません。
埋葬の記録がしっかり残っていれば、改葬の手続きをスムーズに行うことができます。
「ご先祖様のせいで・・・大変」とならないためにも、先々を見据えた方法をとることが大切です。
永代供養の永久墓では、墓じまいの心配がないため、先の述べたような子孫への負担はありません。
これから新たにお墓を検討される方は、このような事も予備知識としてお持ちください。