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苗字が違う場合でのお墓について

2023.04.09

京都東福寺龍眠庵のお墓のコラム

苗字が違う場合でのお墓のあり方

東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。

東福寺龍眠庵では、昨年の春より樹木葬永代供養墓の受付をしています。

先日ご見学のお客様ですが、ご両親のお墓としてご予約をいただきました。

申請書をご記入いただきましたが、嫁がれて苗字が変わったお嬢様も、ご両親のお墓に生前予約をされました。

お話をお聞きしましたら、将来にご自身の分骨をご両親のお墓に埋葬していただきたいそうです。

夫婦別姓が議論されるこの頃です

従来からあるお墓についての習わしでは、嫁がれたお嬢様は嫁ぎ先のお墓に入るというものでした。

このような習わしは、現在でも根強く残っています。

しかし、少し前になりますが、ご両親と一緒にお墓の見学に来られたお嬢様が「そんなん、誰が決めたん!?」と仰っていました。

筆者も、嫁ぎ先のお墓に入るのは当たり前と考えていた世代ですが、そう言われると「誰が決めたのか??」と考えさせられてしまいました。

少子化では、一人っ子同士の結婚が増えています。

昔と違って、子供世帯が双方の両親を支える時代ですので、娘を嫁に出すという感覚は薄らいできているように思います。

また、最近では夫婦別姓が議論されるようになってきて、実際に様々な職場では旧姓のままで働いている人が増えてきています。

夫婦別姓とは?

  • 夫婦別姓とは、結婚後も夫と妻がそれぞれ別々の姓を名乗ることを意味します。

  • 伝統的には、日本では妻が夫の姓を名乗ることが一般的でしたが、最近では夫婦別姓に関する議論も活発になっています。

  • 夫婦別姓には、女性の社会進出や夫婦個々の自己決定権の尊重などが背景にあります。

  • 日本ではまだ法律上は認められていませんが、一部の企業や自治体では夫婦別姓を採用しているところもあります。

先日、ご両親のお墓にご自身を生前予約をされたお嬢様は、ご両親二人だけだと寂しいかも知れないとの、お考えがあったようでした。

個々の家族の人数が少なくなってしまう少子化時代には、お墓やお供養のあり方も自然と変化していくのかも知れません。

苗字が違う人がお墓に入る際の注意点

墓地によっては、苗字や宗派などで、お墓に入る人に制約を設けている場合があります。

最近では、このような制約を設けた墓地は少なくなりました。

もしも、苗字が違う人も埋葬を予定している場合は、事前に確認をしておくと安心です。

また、墓石の打ち合わせをする際に毎回悩ましいのは、正面に彫刻する文字です。

東福寺龍眠庵の永代供養墓では「ありがとう」「やすらかに」のどちらかを選んでいただいています。

永代供養墓の場合で多いのは、奥様のご両親も一つのお墓に一緒の埋葬を希望されるケースです。

東福寺龍眠庵では、このような埋葬も可能ですが、墓地によっては埋葬できない場合がありますので、事前の確認が必要です。

また、正面文字が「山田家」になっている墓石に、例えば鈴木さん(奥様の旧姓)の人を埋葬していただいても、東福寺龍眠庵では何も問題はありません。

墓石の正面文字につきましては、お客様と相談の上で決めています。

もしも、夫婦別姓が法律で認められるようになりますと、お墓に彫刻する文字についても多様化していくと予想されます。

「〇〇家之墓」と筆書きされたような楷書体の文字を見慣れてまいりましたが、頭を切り替える必要がありそうです。

正面文字や家紋の彫刻などを工夫しなければいけない時代が、そこまで来ているようん感じています。

  • 有限会社 オフィス石太郎オフィス石太郎
  • 担当 柳田 貴人
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