お世話になります、龍眠庵墓地で樹木葬や永代供養墓の施工を担当しましたオフィス石太郎です。
本日は、京都市内の霊園に建つお墓を墓じまいされて、同じく京都市内にある永代供養墓に改葬されるお客様が納骨袋を買いに来られました。
墓じまいを担当する石材店に、「納骨袋を用意してください」と言われてお越しになられました。
必要な枚数をお尋ねしましたら3枚との事でしたが、一応お墓の中の現状をお尋ねいたしました。
「中がどうなっているのか、よくわからない」との事でした。
石材店に墓じまいの依頼に行った時に、納骨室の中の様子を確認していただいていれば、お客様の準備する内容も多少違うかもしれません。
ご遺骨は残っているのか?
骨壺のままでの納骨をされたか?
壺から出して納骨をされたか?
納骨室内で、一人一人を判別できる状況なのか?
骨壺での納骨がされていた場合は、骨壺の外側を拭く布やガムテープの用意が必要になります。
また、納骨室内で一人一人の遺骨を判別できる状況でしたら、人数分の袋を用意した方が好ましいと思います。
判別が出来ないようでしたら、遺骨の量にもよりますが、通常では袋は1枚で済みます。
お話をお聞きしましたら、50年以上前に納骨された方もおられるそうで、遺骨が残っていないかも知れません。
今回のお客様は、一人一人を個別に永代供養していただく申し込みをされていました。
お骨を引き上げるお手伝いをする者としては、もう少しお客様の気持ちに寄り添ったアドバイスがあっても良かったのではないかと思いました。
梅雨の時期は、往々にして納骨棺の中に水が入っていたり湿りがちになります。
車で行かれるとの事でしたので、社内が泥水で汚れないように、樹脂などでできた水受けになるものか、ビニール袋を用意して行かれるようにお話させていただきました。
墓じまいを計画されている方からのお問合せで、時々「骨壺はどこで売っていますか?」とのお電話をいただくことがあります。
「改葬する先は、どのようなお墓ですか?」と質問させていただくと、合祀墓や新しく建てた墓石との返答をいただく場合がほとんどです。
合祀墓や墓石に埋葬する場合には、関西では遺骨は骨壺から出してから埋葬をいたしますので、骨壺を買っていただいてもすぐに処分することになります。
墓じまいで遺骨を拾い上げる際の容器ですが、納骨袋などの布製の袋はそのまま納骨できますので無駄になることはありません。
袋が用意できない方は遺骨が入る大きさの低価格の樹脂製の容器でも問題はありません。
ただし、改葬する先が室内墓地などにある納骨仏壇やロッカー形式などでは、骨壺での納骨が義務付けられている場合もあります。
この場合は、お墓の納骨室の寸法を事前に確認をし、最終何人の人を納骨する必要があるかを想定して骨壺を用意いたします。
沢山の人を納骨されたお墓での遺骨の引き上げの場合では、あらかじめ骨壺を用意することが難しくなります。
遺骨が沢山のお墓の場合は、樹脂の容器などに入れて持ち帰ってから骨壺の手配をする方が賢明だと思います。
改葬先の納骨室の容積によっては、遺骨の一部を骨壺に移し、それ以外の遺骨を合祀墓などに埋葬するということも考えなければなりません。
骨壺は、仏壇仏具店や墓石店でも取り扱いしていると思いますが、ほとんどが常備していませんので取り寄せになります。