東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
昨日は、龍眠庵墓地で永代供養墓「安養墓」の開眼法要とご納骨の法要がございました。
東福寺龍眠庵では、ご住職が高齢ということもあってお弟子さんにあたる隣の東福寺霊源院のご住職が法要を勤めます。
また本日は、以前に霊源院墓地の永代供養墓を確保されたお客様の墓石の完成をご覧になるためにお客様がお越しになりました。
弊社では、完成した墓石をご懸隔の際に、開眼法要や納骨法要についての説明をさせていただいております。
仏教徒の方の場合、新たに墓石を建てたりお仏壇を持たれた時には、お坊さんに開眼法要をしていただく習わしがあります。
仏事では「かいげん」と読みますが、「かいがん」と言っていただいても間違いではありません。
「魂入れ」「正念入れ」と仰るご住職もおられますので、最近では開眼法要と魂入れを混同されているのが現状です。
また宗派によっては、ご先祖様の魂や仏様にお越しいただく儀式として開眼法要を勤めている場合もあります。
開眼法要の意義については、宗派の違いや各人各様の考えがありますので、一律に定義することはできません。
核家族が当たり前の昨今では、新しくお墓やお仏壇を新築されたお祝いの儀式として、離れて暮らす家族を招いていただければ良いのではないかと思います。
核家族化が進む中では、お墓を確保されたことで、お寺との新たなご縁ができた人が多いと思います。
開眼法要を行うことで、離れて暮らすご家族とご住職との顔合わせや、寺院での法要を体感していただける機会にしていただければと思います。
海外での製造が行われる以前のお墓やお仏壇は、とても高価なものだったと思います。
そのためなのか、開眼法要と納骨法要(埋葬の予定のある場合)は、別々の日に行われていました。
開眼法要では、今の時代以上に、家族や親戚が集ってお墓の新築を祝うというムードが強かったようです。
納骨法要とは、仏教徒の方が墓所に遺骨を埋葬する際に行われる法要をいいます。
ご納骨の時期につきましては、仏教徒の家庭では四十九日までは自宅で故人様を弔い、四十九日に忌明けが過んだ以降は時期は問いません。
最近では墓所のある家庭では四十九日法要の日に埋葬を検討される方が多いようです。
これから墓所をお探しの家庭では、一周忌や三回忌などの法要と一緒に埋葬の検討をされています。
お墓を新築された人は、納骨法要の当日に開眼法要をするケースが増えました。
東福寺龍眠庵で樹木葬や永代供養墓を確保された方は、納骨法要の際には先に本堂での追善法要が勤められます。
冒頭での説明通りに東福寺霊源院のご住職が勤めていますので、まずは霊源院の本堂での法要になります。
その後に、隣の龍眠庵墓地に移動していただきます。
京都では、ご納骨の際には遺骨を骨壺から出して納める風習があります。
お墓の納骨室の構造も、この風習に沿った形になっています。
また、骨壺から出した遺骨を、納骨袋という布製の袋に移す場合もあります。
全ての遺骨や、遺骨の一部を自宅などで供養することを手元供養といいます。
遺骨の一部を手元供養するが人多いのですが、先々に手元に残した遺骨を墓所に埋葬する際には分骨証明書が必要になります。
分骨証明書は、火葬日当日に斎場(火葬場)で発行していただけますが、後日に申請をする際には火葬証明書(埋葬許可書:自治体による異なる)がありましたら手続きがスムーズです。
火葬証明書は、埋葬日に墓地管理者への提出が義務づけられていますので、埋葬日までに分骨証明書の発行手続きを斎場でしておく必要がります。
手元供養の遺骨を先々に、他の遺骨と同じ墓所への埋葬を予定している人は、事前に手続きなどを確認しておくことをおすすめいたします。
遺骨の一部を手元に残すお供養を考えている人は、墓所に埋葬する前に取り出しておく必要があります。
あらかじめ容器を用意しておき、ご納骨日当日に遺骨を持ち帰る人もおられます。
寺院によっては手元供養に否定的なところもあるようなので、菩提寺のある人や寺院墓地に埋葬する場合は、事前に確認をしておくと安心です。