東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
樹木葬とは、もともとは土葬のように埋葬の方法を表す言葉でした。
霊園や寺院に樹木葬墓地が出来たことによって、樹木葬はお墓の一種としての認知されるようになりました。
このような取り組みによって、樹木葬は、より身近なお供養の場として多くの方々に支持されています。
樹木葬選びでチェックしておきたいこと目次
樹木葬を確保する際に必要な費用は、霊園や寺院のホームページなどで比較検討することができます。
いくつかの候補の場所を見学に行った際に、出来れば確認をしておきたいチェックポイントやおすすめできる樹木葬について解説させていただきます。
最寄りの公共交通機関から近いに越したことはありません。
ただし、樹木葬に関心をお持ちの人の中には、自然に囲まれた場所や静かな環境を求める人も少なからずおられるのではないかと思います。
公園墓地や大規模な霊園の場合は、自然豊かな場所にあることが多いのですが、駅から遠いなど交通の便が悪くなる傾向にあります。
公園墓地では送迎バスの確認を
公園墓地を希望する人は、霊園が運航する最寄駅からの無料送迎バスの有無を確認しておきますと、運転免許の返納後も安心してお墓参りをしていただけます。
また、街中の寺院での境内墓地での樹木葬の場合は、墓地周辺の家の洗濯物などが囲む風景や、常に騒音のある環境ですと樹木葬が持つイメージとは合わないように思います。
駅近で静かな場所にある樹木葬
お寺の中には、沢山のお寺が集まっいる本山の中にある塔頭寺院があります。
本山と呼ばれるお寺には沢山の人がお参りをするため、最寄り駅が近い場合や交通環境が整っている場合が多く、お参りしやすい場所といえます。
また、周辺を他の塔頭寺院が囲むため、公園墓地とは違った趣をもつ静かな環境のところが多い傾向にあります。
交通至便と静かな環境の両立を希望の方は、塔頭寺院の樹木葬も選択肢に加えていただくと良いでしょう。
お墓としての樹木葬を選ぶ際には、年配者がお参りしやすい環境かどうかは、とても重要になります。
公園墓地や大規模霊園の場合は、霊園内を自家用車で移動できるところもあるなど、ご高齢の人もお参りしやすい配慮がされています。
寺院の場合は、バリアフリーが広まる前に造られた建物が大半ですので、階段の有無や急坂の状況などが樹木葬を選ぶ際のポイントになります。
ほとんどの霊園には、お手洗いや水道設備などが整っていますので、少ない荷物でのお墓参りが可能です。
お盆に陽射しを避けれる休憩場所
また、お墓参りが終った後に陽射しを避けて休憩できる場所があると、お盆の時期も安心してお参りが出来ます。
樹木葬といっても、霊園や寺院によって様々な形態のものがあります。
区画の中央付近に植えられた木の周りに埋葬する樹木葬は、個人向けや夫婦向けなど人数制限がある場合があります。
木の周辺は芝生の場合が多く、埋葬の際には霊園スタッフが穴を掘って埋葬をしてから芝を戻すなどをしています。
山林に埋葬する樹林葬に近いのですが、お参りの際には個々のお墓にお参りをするのではなく、区画全体をお参りする感じになります。
墓石を造らないため、費用を抑えた埋葬を希望する人におすすめの樹木葬です。
埋葬した場所がわかるように、墓石に見立てた小型のプレートを設置する樹木葬です。
樹木葬という名前で受付をしていますが、簡易的な墓石が並ぶ墓地になります。
埋葬者の人数を制限を制限している場合や、人数制限がないなど、霊園によってお墓の規程は異なります。
従来からのお墓参りのスタイルを希望する人におすすめですが、線香やローソクなどの火気厳禁のところもありますのでご注意ください。
芝生地に小型プレートが並ぶタイプに比べて、省スペースの区画に各家の小型プレートが密に並ぶタイプのお墓です。
もともと集合墓は、永代供養を希望する後継者のおられない方のお墓として普及していました。
昨今の樹木葬ブームによって、周辺に木を植えるなどの工夫をして樹木葬という名前で受付をしている所もあります。
霊園や寺院では、集合墓タイプの樹木葬を採用している所が多く、埋葬者の人数や墓地使用期間に制限があるなど、墓地によって規程は異なります。
埋葬人数による注意点
最近は夫婦別姓などといわれることもあって、結婚されたお嬢さんが嫁ぎ先のお墓に入ることが常識とはいえない時代になってまいりました。
お嬢さんしかいないからといって、埋葬人数を2人に制限した夫婦墓を安易に選ぶのではなく、お嬢さんの気持ちを確認しておく方が安心といえます。
特に、ご自身の墓所の生前確保を検討している人は、先々に埋葬予定者が増えた際の手続きや費用を確認しておくことをおすすめいたします。
集合墓タイプの樹木葬の多くは、あらかじめ墓地使用期間を決めている場合がほとんどです。
墓地使用期間は霊園によって違い、下記の2通りの計算方法が用いられています。
墓地を確保した時からカウントする。
登録のあった最後の人が埋葬されてからカウントが始まる。
樹木葬を生前確保をした人の場合では、1と2では使用期間が大きく違ってしまいます。
また、1で計算をする霊園の期間が30年の場合、生前確保した人が25年後に埋葬されたとしますと、お墓参り可能な期間は「30年ー25年=5年」になってしまいます。
樹木葬を検討する際には、2の最後の人が埋葬されてから使用期間のカウントが始まる霊園をおすすめいたします。
樹木葬の多くは、墓地使用期間中の維持費が不要です。
これには、先々に必要な維持費を前納することで初期費用に含む永代管理の採用があります。
永代管理が有効な墓地使用期間は霊園によって異なります。
永代管理を採用している樹木葬のほとんどは、墓じまいの心配がありません。
永代管理期間が満了しますと、霊園スタッフによって墓所の改葬が行われます。
樹木葬の中には、墓地管理料が必要なところもあります。
墓地管理料が必要な樹木葬の例としては、各家の小型墓石の周囲の花を季節に合わせて植栽をするなど、四季折々の草花がい墓を囲む工夫などをしています。
管理料が必要な樹木葬を希望する場合は、管理料の支払いが滞った際の処遇などを確認しておくと良いでしょう。
最近は、永代供養付きの樹木葬が一般的になってきました。
お墓を選ぶ際には、まずは費用や景観などの雰囲気が気になると思います。
樹木葬は、家族にとって大切な故人様を埋葬し供養をする場所として、お供養についても十分に検討をしてください。
永代供養といっても、寺院によってお供養の方法や時期は様々です。
永代供養付き樹木葬を受付している公園墓地の場合は、定期的な法要を墓地で勤めていることが多いようです。
また、寺院墓地では本堂を使用した合同法要などを勤めている所もあります。
今まで、お寺との縁がなかった方々にとって、ご住職が勤める法要を心の安らぎと感じる人もおられます。
永代供養付きの樹木葬を見学の際には、永代供養をしてくださるご住職との面談をおすすめいたします。