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改葬での注意点

2023.04.08

京都東福寺龍眠庵のお墓のコラム

改葬での注意点

東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。

東福寺龍眠庵では、昨年の春より樹木葬永代供養墓の受付をしています。

昨日は、墓じまいでのご遺骨を永代供養墓に改葬されました。

改葬許可申請での注意点

改葬とは、一度埋葬されたご遺骨を取り出して他の場所に再度埋葬することをいいます。

改葬をする理由としては、墓じまいや、お墓の移転などがあります。

ご遺骨の改葬には、現在お墓のある役場での改葬許可申請が必要になります。

改葬許可申請には、ご遺骨の改葬先を記入する必要があるため、埋葬されている方々のご遺骨がある場合には、改葬先をあらかじめ決めておく必要があります。

改葬許可申請後は、役場より改葬許可証が発行されます。

改葬許可証は、新たな墓所に埋葬する際に、そちらの墓地管理者に提出します。

改葬許可申請書は、自治体によって書式が異なります。

また、申請後に発行される改葬許可証の提出についても、新旧の墓地管理者の双方に提出しなければならない自治体もあるなど、自治体によってルールを定めています。

改葬許可申請での注意点

  • 改葬許可申請での注意点としては、事前にご遺骨の有無を確認する必要があります。

  • 墓石に納骨する際には、骨壺のまま埋葬する場合や、骨壺から出したご遺骨を埋葬する場合など、地域によって埋葬方法は異なります。

  • 骨壺のまま埋葬する場合は、骨壺の数で人数は分かります。

  • 骨壺から出して埋葬する地域では、ご遺骨が土に還っている場合もありますので、納骨室の状況を確認してから、お亡くなりになった年月日などを参考に判断する必要があります。

  • また、全ての遺骨が土に還っていて何も残っていなかったり、土葬の時代にはご遺体が別の場所に埋葬されていて墓石の下に埋葬していないお墓もあります。

  • 最近は墓じまいをする人が増えたこともあって、改葬手続きに慣れた役場の担当者様も増えてまいりました。

  • ご自身で判断できない場合は、墓じまいを請け負う石材店様や、役場の担当者様に相談されると良いでしょう。

ご遺骨引き上げの際での注意点

自治体によっては、事前に改葬許可証の提出が必要なところもありますので、まずは改葬許可申請を済ませておくと安心です。

仏教徒の方は、ご遺骨を引き上げする前には、墓前でご住職に読経をしていただきます。

宗派によって、読経の解釈は異なりますが、多くの場合は魂抜きや正念抜きといって、墓石に入った故人様の魂を抜いていただく目的で勤められます。

宗派によっては、お墓にお招きした仏様にご挨拶をしたり、お墓の使用に終止符を打つ目的で読経が勤められます。

ご住職による読経後は、ご遺骨の引き上げを行うことができます。

多くの場合は、石材店様の協力の下で行われます。

墓じまいを目的としたご遺骨の引き上げをする場合には、墓石撤去の際に引き上げることをおすすめいたします。

墓石に造られた納骨室に通じる穴は、あまり大きくありません。

墓石が建ったままでの引き上げは、狭い穴に手を入れて手探りでご遺骨を取り出すことになります。

そのため、ご遺骨の取り残しが、当たり前のように起こります。

昨日、改葬の遺骨を納骨されたお客様は、お墓より遺骨を取り出して遺骨を、だいぶん以前に納骨されていました。

先日、墓じまいの作業をされたそうですが、墓石の下には沢山の遺骨が残っていたため、昨日に再度を納骨されました。

昨日納骨されたお客様の場合は、墓じまいの作業に立ち会われたようで、出てきた遺骨を受け取ることが出来ました。

もしも、作業日当日にお客様がおられなかったら、ご遺骨の取り扱いに困ることになります。

墓じまいのお客様は、作業当日の立ち合いの有無や、特にご遺骨の取り扱いについては、事前に石材店様と十分な打ち合わせが必要です。

  • 有限会社 オフィス石太郎オフィス石太郎
  • 担当 柳田 貴人
  • 近鉄東寺駅すぐ
  • 電話 075-693-7345(10:30~18:00)
  • 毎週火曜日・第2第4水曜日定休
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