京都東福寺龍眠庵のお墓の豆知識

永代供養墓と改葬

東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。

終活をされている方が増える中で、郷里のお墓の墓じまいや、お墓を生前確保される方も増えてきました。

本項は、改葬先として永代供養墓を検討されているお客様の参考にしていただければと思います。

永代供養墓のご成約をいただきました

大阪にお住いのお客様より、龍眠庵墓地で受付が始まりました永代供養墓「安養墓」をご成約いただきました。

先日、ご見学をいただきました際に、申し込み用紙を持ち帰っていただきましたが、その後ご自宅から永代供養墓の申請書をメールでいただきました。

お客様は、ご自宅の近くのお寺に先祖代々のお墓をお持ちなのですが、永代供養のお墓をお探しとのことでした。

ご見学にお越しの時には、ご遺骨の移動に伴う申請についての説明をさせていただきました。

一度埋葬されたご遺骨を他の所在地にある墓所に移す場合には、改葬許可申請が必要になります。

改葬許可申請は、現在お墓の在る所在地の役場で受け付けています。

改葬の手順について

1. 改葬する墓所を確保する。

2. 改葬許可申請書を埋葬されている所在地の役場より取り寄せ、添付書類の有無も確認する。

3. 改葬許可申請書の申請者記入欄に必要事項を記入する。

4. 埋葬されている墓所の管理者に署名と捺印をもらう。

5. 埋葬されている所在地の役場に改葬許可申請書を提出する。

6. 改葬許可証が発行される。

7. 埋葬されている墓所の取り決めに従いご遺骨を引き上げる。

8. 新しい墓所の取り決めに従い、改葬許可証を添えたご遺骨を埋葬する。

１について

• 改葬許可申請書には、ご遺骨の改葬先墓所名の記入が必要です。

2について

• 改葬許可申請書の書式は役場により異なります。

• 1枚の申請書で複数名様の申請可能や、1名様につき1枚の書類が必要な場合など役場により様々です。

• 役場によっては、改葬先墓所の確保を証明する書類（コピー）の添付が必要な場合もあります。

3について

• ①申請者氏名・住所・連絡先など

• ②お亡くなりの方の氏名・本籍・住所など

• ③死亡年月日・火葬された場所・火葬された日など

• ※火葬された日が分からない場合は、死亡日プラス2日で記入

4について

• 特に埋葬されている場所が寺院の境内墓地の場合は、何よりも先にご住職に相談をされることが大切です。

• 墓地管理者の署名・捺印を、わだかまりなく進めていただくためにも、事前に今までお墓を守っていただいてきた管理者にご相談ください。

• 改葬を進める上での実務としては4番目ですが、０番として親族や寺院などに理解していただくことをおすすめいたします。

6について

• 役場によっては、改葬許可証が発行されるまで1週間～10日程度必要な場合もあります。

• 役場の方々は親切な人が多いので、特に遠距離にお住いの方には受け取り方法などを提案していただけるのではないかと思います。

7について

• 地域や墓所の形態などによって、ご遺骨を引き上げる作法は異なるようです。

• まずは、埋葬されている墓地の管理者や、世話になっているお寺のあるかたはご住職にお尋ねください。

8について

• 改葬許可証の発行と、ご遺骨の引き上げが済みましたら、改葬する墓所の管理者に納骨の予約をします。

• 埋葬をする際に必要な供花や供物などの持ち物は、墓所によって異なりますので、日時の予約をされる際には持ち物や費用の確認をお願いします。

以上、改葬についての手順を簡単に説明させていただきました。

仏事などについては、宗派や地域によって作法が異なりますので、詳細については地元の方にお尋ねいただくのが一番ではないかと思います。

樹木葬の見学予約をいただきました

来週は、龍眠庵墓地の樹木葬のご見学の予約をいただきました。

こちらのお客様も、改葬をご希望とのことでした。

また、月末には霊源院墓地か龍眠庵墓地に建つ合祀墓の見学予約をいただきました。

終活をされていて、ご自身のお墓を検討されているとのことでした。

少子化や高齢化に伴い、最近では終活をされているお客様が増えています。

永代供養墓の登場もあって、郷里のお墓やご自身のお墓について、お元気な間に決めておくことを希望される方が多いようです。

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