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苗字が違う場合でのお墓について②

2025.06.29

京都東福寺龍眠庵のお墓のコラム

苗字が違う場合でのお墓のあり方②

東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。

東福寺龍眠庵では、樹木葬永代供養墓の受付をしています。

時々、ご見学のお客様より「苗字が違う人が同じお墓に入れますか?」とのご質問をいただくことがあります。

この質問につきましては、過去にも触れましたので併せてご覧いただければと思います。

東福寺龍眠庵の永代供養墓や樹木葬は、埋葬される人数に制約を設けていないという前提がありますので、別姓の方の埋葬をご希望の場合の対応が可能です。

ただし、「苗字の違う人が同じお墓には入れない」という思い込みを持っている人もいますので、ご家族や親戚間での同意は必要です。

苗字が違う人が入れないお墓もあります

お墓の外観や構造は同じであっても、苗字が違う人が入れないお墓もあります。

このようなお墓を見分ける点について説明をさせていただきます。

墓地使用規程で制約がある場合

  • ほとんどの墓地には、墓地使用規程といって墓地を使用する際のルールが設けられています。

  • 墓地の中には、苗字の違う人を埋葬することを禁ずる規程のあるところもあります。

  • 比較的には歴史のある墓地に多いのですが、公営墓地の中にもこのような規程を設けている所もあります。

  • 先々に「奥様のご両親も一緒のお墓に入ることになるかも知れない」など、苗字の違う人が入る可能性のある方は、十分に墓地使用規程を確認してください。

  • ただ、夫婦別姓が議論される今日この頃ですので、このような規程は徐々に時代にそぐわなくなっていくかも知れません。

お墓の構造により無理な場合

  • 樹木葬タイプなどの小型なお墓では、納骨室が小さいものもあります。

    別姓の方の埋葬について特に制約のないお墓であっても、埋葬可能な人数という物理的な理由で、希望する埋葬を行えないケースも考えられます。

  • 関西エリアの多くは、ご遺骨を納骨の際に骨壺から出してから埋葬しますので、先の方から土に還るのですが、水はけの良い墓地では遺骨が土に還るのには長い年数が必要になります。
  • お墓を申し込む際には、埋葬の方法や納骨室の広さを確認しておくと安心です。

現状での障害について

筆者は、過去にも別姓の人を同じお墓に埋葬することについて何度か触れてきました。

ご家族が導き出したベストな答えが「苗字を問わず同じお墓に埋葬する」であれば何も問題ないと思います。

また、故人様が生前に仰っていたことに反していなければ特に問題ないと思います。

苗字に拘るがあまり、故人様のお供養が粗末になる可能性があるのであれば、そちらの方が問題だとも考えます。

しかし、なんだかんだ言っても「苗字の違う人が同じお墓に入るとケンカをするから良くない」という話は今でも根強く残っています。

筆者は墓石業界にお世話になって35年目を迎えますが、おそらく火葬によって家族が同じお墓に入るようになってから生まれた話だと思われます。

ケンカの有無については正直よくわかりませんが、個人的にはお墓の中でケンカをすることがっても別に良いんじゃないかと思っています。

故人様も元々は人間ですから、時にはケンカもするでしょうし、また仲直りもするんじゃないかと思います。

東福寺龍眠庵には、合祀墓(ごうしぼ)というお墓もあります。

合祀墓とは、苗字の違う様々な方々を一緒に埋葬する(合祀する)お墓のことをいいますが、霊園によっては合葬墓(がっそうぼ)と呼んでいる場合もあります。

筆者は、合祀墓をケンカの絶えないお墓などとは考えたくもありません。

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