東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
樹木葬付き永代供養墓「樹陵(じゅりょう)」をお申込みいただいたいお客様の中には、郷里のお墓の墓じまいを検討している方もおられます。
まずは、墓じまいしたお墓のご両親やご先祖様を永代供養のお墓に改葬し、先々は自分達も一緒のお墓に入れるように計画をされています。
今回は、墓じまいと生前墓をテーマに書かせていただきます。
一度埋葬した遺骨を引き上げて別の墓所に再埋葬することを改葬(かいそう)といいます。
最近では、郷里のお墓などの墓じまいを希望する人が増えましたので、それに伴う改葬も増えました。
改葬の際には、郷里のお墓の建つ場所を管轄する役場での改葬許可申請が必要になります。
自治体によって申請書の書式が異なりますので、管轄の役場で用紙をいただくことになります。
30年くらい前までは、改葬許可申請をお願いしようとしても手続きの経験がない役場の人も沢山おられました。
そのため、申請に手間取ることもありましたが、最近では大半の窓口の人が熟知されています。
また、ホームページより申請書をダウンロードできる役場も増えてきていて便利になってきました。
改葬許可申請をする方は
現在お墓のある役場に電話をして「改葬許可申請をしたいのですが・・・」と仰っていただければ、担当部署に繋いでくれて手順を説明してくださいます。
申請書の書き方や添付書類などは自治体によって異なりますが、親切に教えて下さると思います。
改葬許可申請書には、ご遺骨の改葬先(移転先)を記入する箇所があります。
そのため、まずは改葬先を確保することから始めなければなりません。
お客様の中には合祀墓への改葬を希望されたり、新たに建てたお墓への改葬を検討する人など、ご遺骨の改葬先は様々です。
龍眠庵では、永代供養墓「円満(えんまん)」や樹木葬付き永代供養墓「樹陵(じゅりょう)」の受付をしています。
どちらのタイプも、墓じまいの心配がなく維持費が不要のため、家族への負担軽減を考えたお客様よりご支持をいただいてまいりました。
また、樹陵の特徴としては納骨室の容積をかなり大きくしていますので、一度に多くのご遺骨を埋葬されるお客様にも対応しています。
龍眠庵の円満や樹陵には、基本費用の中に2名様の永代供養料を含んでいます。
2名様を超える埋葬をご希望の場合は、お一人につき10万円の永代供養料が必要になります。
龍眠庵の永代供養ですが、具体的には9月のお彼岸の期間中の日曜日に行われる総回向法要の際に、ご戒名(または氏名)を読み上げてお供養をさせていただいております。
お墓の申し込みをされる際に、複数のご先祖様のご遺骨を「〇〇家先祖代々」として登録をしていただきますと、1名様と同じ永代供養料になります。
この場合の総回向法要では「〇〇家先祖代々」と読み上げされています。
納骨料で計算をしているところはご遺骨の数で費用は決まりますが、龍眠庵では法要の際に読み上げをする形で費用を決めています。
そのため、墓じまいの際にご先祖様の永代供養を希望する方々から、ご支持をいただいているのではないかと思います。
墓じまいを検討する人の大半は、二度と墓じまいをしたくないと考えておられます。
そのため、墓じまい不要なお墓や、墓じまいの原因の一つである維持費未納がない永代管理(維持費不要)のお墓を探しておられます。
生前にお墓を検討している人の多くは、墓じまいや維持費負担など家族への負担を避けたいと希望されているように感じます。
墓じまいを検討している方の中には「自分達のお墓はどうする?」と新たな課題が生まれたりするようです。
また、生前墓の検討を始めた方は「そういえば田舎のお墓をどうする?」という感じで、普段はあまり思わなかった事を考えるキッカケになるようです。
そのような背景からか、最近ではお申し込みの際に、龍眠庵に改葬する故人様の名前と、健在なご夫婦の名前を記入される方が増えてきました。
龍眠庵の隣には霊源院という名前のお寺があります。
龍眠庵と霊源院のご住職は師弟になります。
霊源院では、お子様のない人も安心して建てていただけるお墓として22年前に永代供養墓の受付が始まりました。
受付当時は、墓地のご見学のお客様より「ウチは息子がおるから永代供養墓はいらんわ」と、言われたものです。
今では、子供への負担を避けるために跡取りのいるご家庭も永代供養墓を選んでおられます。
終活という言葉を聞かれだした頃より、お墓に求める皆様の要望も大きく変わったような気がします。