東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
昨日のテレビで、葬儀社を通さずに葬儀ができるお寺さんが紹介されていました。
お坊さんがご遺体にお化粧をしたり、時には修復までされるそうで、棺なども原価で提供されているそうです。
こちらのお坊さんは、ご遺族と葬儀社との打ち合わせに立ち会ったことがあるそうです。
その際に、ご遺族の思いの一つ一つが金額として事務的に見積書に提示されていくさまに「何かが違う?」違和感を感じたそうです。
そこで、葬儀社を入れずにお寺での葬儀が可能になるように取り組まれたとのことでした。
話は変わりますが、今年になって海外からの観光客も御朱印を希望する人が増えたように思います。
お寺さんによっては、工夫を凝らした御朱印を作るなど、観光客の呼び込みに力を注いでいます。
時代と共に、お寺の姿も変わりつつあるようです。
当然のことですが、立地や規模、歴史など同じお寺は二つとありません。
また、ご住職によっては専業であったり他のお仕事と兼業であったりして、応対できる環境も異なります。
それぞれのお寺では、自身の生活のため、檀信徒のために様々な努力をされています。
唯一無二の存在なのに、どのお寺も何となく同じように見えてしまうのは、少し残念に感じます。
あらためて神社とお寺の違いについて考えてみます。
太古の昔より、神社は地域と共存しながら現在に至ります。
お寺の場合は、当初は布教を目的に建てられ、時には役場や塾の役割を担うなど時代と共に変化してきました。
そのような歴史もあって、様々なお寺のご住職は「教える立場」というのがDNAに染みついているように感じます。
核家族化が進むと菩提寺から離れる人が急増しました。
教える場を失ってしまったことも、宗教離れを起こした要因の一つだったのではないかと思われます。
神社の中には、お参りする作法を紹介している所も少なくありません。
おそらくは、ずっと私達をお守りいただいた神様に敬意を払い、遠方からお越しの方々にも失礼のないようにお参りをして欲しいということではないかと思います。
お寺さんの場合は、お参りの作法を紹介しているところはあまり見かけません。
お参りをさせていただいた際には、まずはお賽銭を入れて本堂に向かって手を合わせています。
正直にいいますと、作法がよくわからず「コレで良いのか?」と思いながらお参りしています。
初めてお参りをする人には、神社に建つ神様の紹介立札みたいなものが本堂の近くにあると助かるのではないかと思います。
観光雑誌で紹介されている有名寺院に行きますと、外国人観光客で溢れています。
混雑を避けて昨年までは奈良によく行きましたが、今年は奈良もブームみたいです。
ノスタルジックな雰囲気を味わいたくて、時々バイクに乗って遠方にも出掛けています。
ネットで調べるのですが、お寺の数が多い割には情報発信をしているところが少ないように感じます。
検索すると、役場のホームページの中で色々なお寺の情報をみかけます。
ただ、どうも事務的な感じで行こうかなという雰囲気になれないものが多いように感じます。
もしも希望する寺院があったら、役場のページにもイベント情報や開花情報、御朱印の画像を入れるなど、将来は村おこしに繋がる手掛かりがあるのではないかと感じます。
また、筆者のような旅行者としては、お参りの際には少しハードルが高い(複雑な)作法の方が、思い出に残ります。
お参りして良かったという感想を残していただくためには、前章で記した「教える立場」をフル活用していただければ、訪れる方々の旅の思い出の1ページになるのではないかと思います。
いずれにせよ、役場としてはお寺や神社の情報を発信しても問題は起こりにくいと思いますので、活発になると助かる人が多いのではないかと思います。