東福寺龍眠庵墓地指定石材店のオフィス石太郎です。
本日、龍眠庵に納骨の来られた親戚の方が、先々のための参考にということで合祀墓を見学されました。
ご夫婦ともにお元気なようでしたのでが、兄弟や親戚のお墓での法要に参列されますと、自身のお墓のことも気になる人が多いように感じます。
最近のお墓には色々な種類がありますが、今回は合祀墓について書かせていただきます。
これからお墓を検討される方の参考にしていただければと思います。
合祀墓(ごうしぼ)とは、複数の人を埋葬するお墓のことをいいます。
全国で火葬が進むにつれて、複数名様を同じお墓に埋葬する習わしも広がりました。
過去には、家族が一緒に入るタイプのお墓を合祀墓(または合祀タイプのお墓など)と呼んでいた時代もあり、その頃は個人墓と区別するために使っていました。
最近では、お墓と聞いたら家族が一緒に入るように造られた墓石を思いのではないかと思います。
今では、不特定多数の人が一緒に入るお墓を合祀墓(または合葬墓)と呼んで、家族墓との区別に使われるようになりました。
合祀墓の多くは、沢山の方々を埋葬できるように大きめに造られています。
屋外に建てられたお墓を合祀墓と呼び、屋内にあるものを納骨堂と呼んでいますが、特に区別をする必要はないと思います。
合祀墓は寺院や霊園が維持管理する施設ですので、地震などで破損した際には施設所有者の墓地管理者が修理を行います。
一般的なお墓では、墓石など墓地内の工作物の所有者は、墓地使用者(埋葬された人の家族など)ですので、工作物の修理は墓地使用者が行うことになります。
後継者のいない人には、先々のお墓修理の心配がないという合祀墓の特徴は、好条件ではないかと思われます。
合祀墓に埋葬する際の費用は、霊園や寺院によってマチマチです。
ただし、一般的なお墓を建てるよりも低予算で埋葬可能な場合が多く、費用を抑えた納骨を希望する人にはおすすめです。
費用の一例としましては、東福寺龍眠庵の場合では、1名様の納骨に必要な費用(永代供養料を含む)は、10万円になります。
人数が多い場合は別として「墓地の確保+墓石費用」とでは比較になりません。
納骨された方々を定期的にお供養している所が多いのですが、これらにつきましても霊園や寺院によってマチマチです。
東福寺龍眠庵の合祀墓を例にとりますと、毎年9月の彼岸期間中の日曜日に、本堂で総回向法要を行っています。
龍眠庵では、埋葬にお越しの際に希望された方々に、総回向法要の開催を毎年郵便でお知らせしています。
毎年多くの方がお越しですが、ご家族の参加の有無に関わらず、定期的なお供養が約束されています。
霊園や寺院によっては、墓前(屋外)で法要が行われるなど、法要の場所や頻度などの詳細は異なりますので、事前に墓地管理者に確認をしておくと良いでしょう。
ただし、永代供養をしていない合祀墓もありますので、お申し込みの際には確認をしてください。
